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『審判』フランツ・カフカ

プラハ出身のドイツ語作家さん。
1914〜1915年に執筆。
カフカの死後、1927年に発表された作品だそうで。

岩波版は結構前に読みました。
最近、光文社版をゲット(こちらは『訴訟』というタイトルで訳されています)
何回読んでも面白いです。



主人公は銀行員のヨーゼフ・K(30歳)
彼がある日突然逮捕され、訴訟を起こされる。
でも何で逮捕されたのか、何を訴えられたのかは誰も教えてくれない。

何だよそれ!と半ギレのヨーゼフ・K。
全力で裁判を拒否。
しかしKの主張は超無視され、問答無用で裁判に巻き込まれていく。罪状不明のまま。


…とまぁ、こんな感じで始まるお話です。
主人公の意味不明なものに巻き込まれていくっぷりが、『不思議の国のアリス』系だな、と。
もしくは『世にも奇妙な物語』にありそうだな、と。
そう思いました。


裁判所事務局が、ボロアパートの屋根裏部屋にあったり
(入り口に、へったくそな字で『さいばんしょじむきょく』と書いてある)

Kの勤める銀行の物置部屋から音がするから開けてみたら、何故かムチを持った、黒革服の裁判所の役人さんがいたり
(その黒革服は胸元が大きくあいていて、腕がむき出しになっているそうで)
(藤方の脳内では、このシーンが完全に
“物置を開けたらムチを持ったレイザーラモンHGがいた”
という図で再生されました)

摩訶不思議な世界が、ヨーゼフ・Kに何の説明もなく、
「何言ってんの、これが常識ですよ。訴訟というものですよ」という顔をして、どんどん繰り広げられていきます。

「ねーよ(笑)」と、思わず笑って突っ込んでしまうような事が頻発するのですが、
それがあまりにも頻発し、かつ主人公と私たち読者に、その事についての説明がない。
この先どうなるのかが全く読めない。

それがだんだん不安になってきて、怖くなってくる。

主人公は必死になっていき、読んでいるこっちも「どうするんだ、ヨーゼフ・K!」と、のめり込む。


おぉ…これがフランツ・カフカの不条理小説の世界か…!
唯一無二だなぁ。
かっこいいぜ、カフカ…!

…と、改めて確認。


author:藤方まゆ, category:読書, 21:41
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